西暦57年、後漢の光武帝から『金印』を授けられた奴国跡『須久岡本遺跡』は我が家から歩いて30分ほど。
以前、知り合いのブログでも紹介されていましたし、仕事としても金印に関わっている立場上からも一度は行くべきと春の陽気にも誘われて出かけました。
入館無料、入館者ゼロの(笑)静かな『春日市立・奴国の丘歴史公園』で巨大国家だったことを学びました。
いわゆる「甕棺(かめかん)」で仲間を丁重に弔い、計画的に作物を育て、規律ある安定した生活が送られていたようです。
立派な製錬技術を持ち、銅剣や銅鐸などの工房跡も発掘されています。
当然、大陸からの伝来ですが、当時の通訳「おさ」達が住んでいた一帯は今も「日佐(おさ)」という地名が残っています。
海の向こうの大国までわざわざ奴隷を貢いで金印や鏡など首長の権威を示すための宝物を手に入れようとする気持ちとは...復元品ですが、光り輝く鏡を見ているといつの間にやら夢想の世界へ入り込んでしまいます。
すぐ側に鎮座する春日熊野神社は江戸時代の建立ですが、典型的な鎮守の森として住宅街を見守っているパワー漲る神社です。
モノクロな雪景色が終わり、カラフルな梅や桃などが咲き乱れ、春ならではの甘い香り漂う良い季節になりましたね。